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三団体徹底分析パーソナルトレーナー資格のメリットと活用法

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マンツーマン指導で、クライアントの目標達成に導くパーソナルトレーナー。ライザップをはじめとする高額パーソナルトレーニングジムが話題になり、認知度の高まってきた「パーソナルトレーナー」という職業。これからトレーナーとして活動していきたい。パーソナルトレーナーになりたいという方も多いのではないでしょうか。

そこで生まれる疑問。それは
「どうすればパーソナルトレーナーになれるのか。」
「資格取得が必要なのか。」
「専門の教育機関を卒業していなければならないのか」など様々です。

その疑問点を解決するべく、本記事ではパーソナルトレーナーとしての活動とそれに関わる資格についてお伝えします。資格取得までのシミュレーションもありますので、ぜひ参考にしてください。

※本記事ではアスレティックトレーナーや鍼灸師あん摩マッサージ指圧師などの資格についてはなく、パーソナルトレーナーの資格にのみスポットを当てております。



1.パーソナルトレーナーとは

パーソナルトレーナーとは、マンツーマン指導、またはトレーナー一人に対しクライアント二人または三人でセッションを行い、クライアントの目標達成をサポートする運動指導の専門家です。PTC

大きく分けると活動のフィールドは以下の4点になります。
・フィットネスクラブ
・マイクロジム
・契約者自宅(活動エリア)
・契約チーム

※マイクロジムとはマンションの一室やコンビニくらいのテナント規模に開業したフィットネスジムやトレーニングジムのこと。 スタジオレッスンやパーソナルトレーニングを行うことを目的としています。

施設やチームとの契約によって少し差はありますが、60分や90分間にわたる1回のセッションにつき、6000円〜9000円程度の報酬がもらえる職業です。

年収1千万円も夢ではないパーソナルトレーナーですが、そこまで稼ぐにはそれなりのスキルとビジネス力が必要です。パーソナルトレーナーの年収について気になる方は当ブログパーソナルトレーナー年収のリアル|生涯獲得給料1.8億円のウソホントをご覧ください。

2.パーソナルトレーナーに資格は必要なのか?利点も徹底解説

さてここから、パーソナルトレーナーの資格について徹底解説していきます。まずはじめに、多くの方が気になる項目が、「パーソナルトレーナーになるために資格は必要なのか」ということです。

結論から言うと、パーソナルトレーナーになるために絶対的に必要な資格はありません。つまり、無資格でも「私はパーソナルトレーナーです」と名乗ることができるのが現状です。

しかし、筆者の意見としては、パーソナルトレーナーの資格取得は必要だと考えます。最低でも1つは持っている方がいいでしょう。資格勉強

パーソナルトレーナーとしての資格を取得することで以下のような利点があります。
・フィットネスクラブなど活動エリアを増やすことができる
・最先端の業界情報を得ることができる
・指導者同士のネットワークが作られる
・パーソナルトレーナーの証明になる
・保険などの自分の身を守ることもできる

パーソナルトレーナーとして活動していきたいと考えている方は、この点を重視して資格取得を目指すことをお勧めします。以下に資格の活用方法について徹底解説していきます。

2−1.トレーナーとしての信頼を得る(活動エリアの拡大)

トレーナー資格を取得する方の多くは、この理由で資格取得をしています。まず考えてみてください。もしあなたがダイエットなどカラダに対するコンプレックスを抱えていて、それを改善するためにパーソナルトレーニングを受けるとしたら、パーソナルトレーナーの資格を取得しているトレーナーとそうでないトレーナーのどちらを選択しますか?PTFC

技量も見ないで資格だけでそのトレーナーを評価することは失礼ですが、一般的に見ると初めてパーソナルトレーナーをつける人の心理として、トレーナーを選択するときに重視する項目は以下の3点でしかありません。
・トレーナーの資格を持っている
・親しみやすい外見や性格である
・友人などが受けていてよかったという口コミがある

このあとに実際に体験してみて、腕がいい、知識が豊富、自分のコンプレックスなどを話しやすい、信頼関係を築けると思い継続的にセッションを受ける。という形になります。つまり、新規クライアント獲得のために、資格を持っていた方がいいという見方もあるということです(残念ながら資格があってもクライアントがつく保証は一切ありません)。

また、フィットネスクラブなどでパーソナルトレーナーとして活動するためには、資格取得が契約条件のクラブが多くあります。フィットネスクラブ側もやはり、信頼できるトレーナーをお客様に届けたいという思いがあります。資格取得はクライアントだけでなく、契約する施設の信頼を勝ち取るためのひとつの手段として活用出来るのです。

2−2.業界の最新情報が得られる

パーソナルトレーナーの資格を取得するにあたり、資格発行団体に会員登録することが受験条件に入っていることがほとんどです。つまり、資格を取得したらその団体に所属することになります。

ネットワーク

それにより、団体から定期的に会員サービスとして最新情報が入ってくるようになります。業界の流れや最新の流行情報など、いち早くキャッチすることができます。

最新の業界情報を入手することで、トレーナー活動にも幅を出すことができ、資格を有効活用することができるのです。

2−3.指導者同士のネットワークが出来る

資格取得のセミナーなどに参加することで、同じ所属のトレーナーと出会うことができます。同じ業界で働く仲間とネットワークを持つことはとても大切です。なぜなら、この人脈がクライアントの安全とあなたのブランディングにつながるからです。

ネットワーク

ひとつは業界でも有名なトレーナーの方と繋がり、イベントなどを催すことで、あなたの認知度が高まります。

パーソナルトレーナーの活動の中には、クライアントさんへの指導だけではなく、トレーナーの育成や新しいパッケージコンテンツの販売など様々な仕事内容があります(ビジネス用語でいうと、対お客様へのアプローチをBtoC、同じ指導者へのアプローチをBtoBと言います)。このBtoBの仕事をするときに指導者同士のネットワークがあることは、あなたにとってとても役立ちます。

また、パーソナルトレーナーには様々な背景を持った方が多いです。医療関係の出身の方、アスリート出身の方、運動が苦手だった方、自身が大きなダイエットに成功した方、様々な経験からクライアントを見ることができるのがパーソナルトレーナーの個性と持ち味になります。

個性

この中で、自分の見れない範囲の方が相談に来た時に、ネットワークを持っているかどうかがとても大切なのです。あなたの知らない分野で悩んでいるクライアントさんを助けるためには、その分野に精通するか、精通した方へ託すかのどちらかしか選択肢はありません。知ったかぶって誤ったトレーニング処方をした結果、クライアントが怪我をしたら責任を取るのはあなたです。

責任問題だけで済めばいいですが、あなたのトレーナーとしての価値を下げることにもつながり、その失敗があなたの業績に大きな影響を与えるかもしれません。

それくらいパーソナルトレーナーという職業は責任の重い業務を行っているのです。そうならないためにも、自身がわからない分野であった時は、クライアントにその旨を伝え、代わりにその分野を得意とするトレーナーを紹介する。ネットワークを持っているとこのような対処ができます。

知り合いのトレーナーを紹介することで、クライアントの悩みが解決できればクライアントはあなたに感謝するでしょう。これが口コミにつながるなどして、後々あなたにクライアントを紹介してくれるなど可能性が広がっていくことにもつながります。

資格を取得することで横のつながりも獲得することができます。

2−4.個人で入るよりも安い!団体保険で自分を守る

パーソナルトレーナーとして活動していくと、どうしても必要となってくるのが保険です。クライアントのカラダを扱う仕事をするだけに、思わぬところで事故にあうこともないとは言えません。

時としてその事故の責任をトレーナーが負わなければならないケースがあります。その時に、保険に加入していなかったがために、賠償責任を果たせず廃業せざるを得ない状態に追い込まれたケースもあるそうです。

安心

幸い、筆者はそのような経験はありませんでしたが、トレーナーの保険には加入していました。その時団体が加入している保険で、安くて安心できる内容でした。

資格を取らず個人で活動をしていると、このような保険を一人で探し、さらに安心した内容を吟味し、最適な価格で加入するためには相当な時間を割かなければなりません。

トレーナーとして自分の身を守る時に資格を取得していると、その団体の保険に入ることができるメリットもあるのです。

以上の点から、パーソナルトレーナーの資格取得には多くのメリットがあると言えます。では実際にどのような資格があるのか?次の章で解説していきます。

3.パーソナルトレーナー資格の種類

パーソナルトレーナー関連の資格は数多くあります。ここではフィットネスクラブなどで契約に必要な資格をパーソナルトレーナー資格と定義づけた上で、有名な資格を以下の3種類ご紹介します。

キャリア

・NSCA-CPT
・NESTA-PFT
・JHCA

これらの資格を保持していることで、フィットネスクラブなどで契約する時に有利になるものです。それぞれの特徴について解説していきます。

3−1.最も多くの方が取得しているNSCA-CPT

体育やスポーツ関連の専門学校・大学にいた方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?NSCAは日本の多くの体育大学・専門学校と提携を結んでいる有名なパーソナルトレーナー資格の一つです。高校卒業資格を得ていれば受験可能で、専門的な知識を試験でチェックし、合格すると資格を授与する流れになっています。

資格取得に当たる合格率ですが、60%と協会HPに記載されており、テキストをしっかりと勉強すれば大きなハードルではないでしょう。不安な方は年に1度ある対策講座に出席するなどして対策を行うといいでしょう。受験は年に2〜4回程度行われます

3−2.最短でパーソナルトレーナーの資格を取得したい方へオススメNESTA-PFT

もし、あなたが最短でパーソナルトレーナーの資格を取得されたいのであれば、NESTA-PFTの取得をオススメします。NESTAもNSCAと並び日本の多くの体育大学・専門学校と提携を結んでいる有名なパーソナルトレーナー資格の一つです。高校卒業資格を得ていれば受験可能で、ほぼ毎月認定試験をしていることが特徴です。

フィットネスクラブなどでの指導経験が1年以上あれば、そのまま認定試験を受けることができるダイレクトコースや、指導経験がなくても事前に実践・知識を学ぶゼミコースがあります。NESTAは初心者から実際に現場に出ている人で資格が必要になった方まで、様々なニーズに対応している資格です。

3−3.テクニックなど掘り下げて学びたい方はJHCA

より現場などで活動の幅を広げたい方にはJHCAをオススメします。上記の2つの資格と違い、手技や関節などの勉強を行い、テクニックなどを学ぶことができるのがJHCAの特徴の一つです。より学びを深めたい。手技が必要なクライアントを抱えているなど、現場に出ている方に向いている資格かもしれません。

フィットネスクラブなどで活動しているトレーナーにもこの資格を取得している方が多く、現場で活用されている有名な資格の一つです。

どのような資格があるのか知っていただくために、ここでは資格の概要を書きました。より詳しく資格について知りたい方は、各団体から資料請求することをオススメします。

4.資格取得までのモデルケースと予算

予算

資格の種類がわかったところで、実際に資格取得までの流れをシュミレートしてみましょう。ここではNSCA-CPTとNESTA-PFTの資格取得までの流れと予算についてお伝えします。

4−1.NSCA-CPT取得までの流れと予算

NSCA-CPTを取得するまでに必要な条件として、以下の3点が挙げられます。

1.出願時、満18歳以上で、高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)合格者。出願時に、高等学校の卒業証明書、または学校教育法が定める4年制大学、短期大学もしくは専修学校の卒業証明書もしくは在学証明書、または高等学校卒業程度認定試験もしくは大学入学資格検定の合格証明書、または学位取得を証明する書類(学位授与証明書、修了証明書など)が必要。
2.出願時および受験時に、NSCAジャパンの会員(正会員、学生会員、英文会員)であること。
3.出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していること (NSCAジャパンより)

つまり、最低でも高卒認定が出ており、救命技能であるCPR講習を受講している必要があるのです。CPRは以下の団体での受講が認められています。

日本赤十字社(基礎講習のみも可)、日本ライフセービング協会、国際救命救急協会、MFA JAPAN、マスターワークス、トライ・ワークス、消防署(庁)など(NSCAジャパンより)

受験資格を満たしたら、実際に試験日程を予約して受験料¥45,200円を入金。試験に向けてテキストを購入し、勉強。

試験当日に身分証明書を持ち、会場に向かいテストを受講。見事合格点を獲得して資格取得になります。

資格取得に必要な期間は、取り組み始める時期によって異なりますが、おおよそ半年〜1年弱。予算はおおよそ10万円くらいになります。内訳は以下の通りです。

・受験料45,200円
・テキスト購入費12,900円+送料
・試験会場までの交通費
・その他
問題集18,800円
年会費12,900円

4−2.NESTA-PFT取得までの流れと予算

NESTA-PFTを取得するまでに必要な条件として以下の5点が挙げられます。

1.NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)にてPFTテキストを購入済み。(¥13,600円)

2.CPR・AEDの技能に関して定期的なトレーニングを積んでいる(資格認定を受けていることが望ましい)
3.日本国籍または、日本で就労可能な在留資格を有するもの
4.満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者
5.次の(1)~(4)のうち、1つ以上の項目に該当する
(1) 1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
(2) 1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
(3) 体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
(4) NESTAの認定する養成講座、養成コースを受講済みである
※(1)~(3)をクリアされていない方は、NESTAの主催する養成講座・コースの受講が必要となります。 (NESTA JAPANより)

ここでもNSCA同様、最低でも高卒認定が出ており、救命技能であるCPR講習を受講している必要があるのです。最短で受験までにかかる期間は1ヶ月。筆者も1ヶ月で受験し、資格取得しました。NESTAの場合は5の条件を満たすかで受験までの流れが変わります。以下に満たしている場合とそうでない場合の流れをお伝えします。

5の試験資格を満たしていた場合

ダイレクトコースという資格認定試験を受けて合格すると資格取得出来るコースです。
資格取得に必要な期間は、取り組み始める時期によって異なりますが、おおよそ1ヶ月〜3ヶ月。料金はおおよそ8万円かかります。内訳は以下のようになります。

・テキスト代 (事務手数料¥1,000込み)13,600円
・事前講習受講料15,000円
・認定試験受験料7,500円
・受験・資格登録手数料36,400円
・試験場までの交通費など

5の試験資格を満たしていなかった場合

ゼミコースという資格取得に向けて知識と能力を身につけるセミナーを16〜32時間程度受講後、資格認定試験を受けて合格すると資格取得出来るコースです。
資格取得に必要な期間は、取り組み始める時期によって異なりますがおおよそ3ヶ月〜6ヶ月。料金はおおよそ13〜17万円かかります。内訳は以下のようになります。

・テキスト代(事務手数料1,000円込み)13,600円
・ゼミコース受講料(3,000円/h)48,000円(32時間の場合96,000円)
・事前講習受講料15,000円
・認定試験受験料7,500円
・受験・資格登録手数料36,400円
・試験場までの交通費など

以上が資格取得までの流れと予算です。試験の時期を事前にリサーチして逆算して取り組むことで、より最短で効率的に資格取得に時間を割くことができます。ぜひ挑戦してみてください。

5.資格取得はゴールではなくスタート

資格取得の重要性と取得までの流れは、上記まででお分かりいただけたと思います。その上でさらにお伝えしたいのが、資格取得はゴールではなくスタートということです。資格試験に合格すると、達成感に満ち溢れ、学びを深めた気になります(実際に筆者もなりました)。

Athletic Feet of Runner Positioned at Starting Block

しかし、現場のクライアントの症状は教科書に記載されていることだけでは解決できないことも沢山あります。そのために、症状の専門書を読み、医療機関との連携を図り、学びを続け深めていく必要があります。

資格を取得することで、活動現場が拡大することができ、その結果収入も増加するでしょう。その収入の一部をさらなる自身のステータス向上のために投資して、いつまでも成長していく環境に身を置くようにすることが、トレーナーとしての成功につながると信じています。

6.まとめ

以上パーソナルトレーナーの資格に関する情報をお伝えしました。トレーナーとしての活動は0円からでも開始でます。しかし、0円投資だけでは得ることのできない情報が多くあることも確かです。ぜひ、自身の活動に合わせて資格を取得し、活動を広げるひとつの要素として活用されてはいかがでしょうか。

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